解体業者選びのチェックポイント
解体工事業は常にクレームと隣り合わせの業界です。
業者選定において安さはもちろん重要ですが、「施工の質や近隣への配慮ができるかどうか」が最も重要なポイントです。
以下のチェックポイントを参考に業者選びをしましょう。
- 見積書は、複数の解体専門会社に依頼しているか?
- 見積書は、内訳まで記載されているか?
- 追加料金が発生するケースの説明があるか?
- 解体工事の届出はきちんと行っているか?
- 解体工事の実績がある会社か?
- 近隣への説明はあるか?
- 担当者が、工事全般について要望を聞いてくれるか?
ハウスメーカーや建設会社より解体専門業者へ発注!
家を建て替えるときには、ハウスメーカーや建設会社に解体工事から新築まで一括発注をすることほとんどだと思います。最終的にかかる費用を考えた場合、解体業者と新築工事を行う住宅メーカーや建設会社を別々に依頼する分離発注がおすすめです。
一括発注ですと、解体業者が住宅メーカー・建設会社の下請け・孫請け会社が施工を行いますので、住宅メーカー・建設会社の経費が上乗せされる分、工事費が高くなってしまいます。
分離発注の場合、この上乗せ費用がありませんので、当然工事費は、安くなります。
解体業者の実績を知る!
その解体業者は今までどのような解体工事を請け負ってきたかの実績を調べてみましょう。
複数の業者へ見積もりを依頼しましょう!
解体工事は、初めて直接解体業者に依頼するという方がほとんどだと思います。依頼の際は、必ず数社へ見積もりを依頼することをオススメします。業者によって、項目や単価も異なりますので、複数社から見積りをとることで、相場や単価、工事内容などを把握することができます。A業者には入っている項目が、B業者には入っていなかったり、低価格という理由だけで依頼すると、後から追加工事費があがってくることもあります。
平均で3社に見積りを依頼すると、いろいろな項目や単価等のチェックもできるので、きちんとした見積りをとって検討することができます。
他社の価格は教えない!
見積りを依頼した他社の価格を教えてしまうと、ほとんどの業者は「では、そこより安くします!」と言ってきます。安い価格を提示してくるのが悪徳業者に多い手口です。工事費の安さだけで業者を選んでしまうと悪徳業者に騙される可能性は高くなります。
特に安すぎる価格を提示してくる業者は、以下のような問題が起こる可能性がありますので、注意が必要です。
- 後から追加料金を請求してくる。
- 仕事が雑で、必要以上に近隣に迷惑がかかる。
- 工事の現場が雑然として汚れている。
- 事故が起きる可能性が高い。
- 廃材等を不法投棄される可能性が高い。
安すぎる業者に注意!
解体工事費用にも、相場があります。解体工事費用には、人件費や産廃処理費用など原価が発生します。
他社に比べて不自然に安い見積りを提示してきた業者には特に注意が必要です。他社より安い理由が不鮮明な場合は、手抜き・不法投棄などの違法行為を行ったり、工事後に、高い追加料金を請求されたりする場合がありますので、依頼は見送った方がよろしいでしょう。
登録業者を選ぶ!
建設リサイクル法では、述べ床面積が80m2を超える解体工事を行う業者は、解体工事業登録か建設業許可が必要になります。
登録は工事を行う都道府県ごとに必要です。東京都内で解体工事を行う場合は、東京都内の解体工事登録が必要です。工事を発注する前に、必ず自分の工事場所の都道府県での登録業者であることの確認が必要です。
保険を確認!
解体工事は何がおきるかわかりません。解体業者がきちんと損害賠償責任に入っていれば、もし隣の家や車などを傷つけてしまった場合、損害賠償責任が発生しますが、保険で保障することが可能ですが、もし、解体業者が保険に入っていなかった場合、発注元に責任が問われることになることもありますので、注意が必要です。